カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
「アッ…」

敏感なところに触れられて腰が跳ねる。

「声、我慢して…?隣に人が居る」

「ン…ムリ…」

「砂雪ッ…すっご…」

「ゃ…ムリ…ゆっくり…」

「それじゃあお仕置きになんないだろ」

乱暴だった。
だけど優しかった。

「ッ…ア…さゆッ…」

歪む表情。
余裕のない乱れた呼吸。

ぜんぶ、私がカナデくんをおかしくさせてるんだ。

「砂雪ごめんッ…も、限界」

愛してる、愛してるってカナデくんは何度も繰り返した。

呪いのように、私の脳に、カラダに刻みつけた。

一生このままがいい。
バカな妄想や嫉妬でカナデくんを疑って傷つけてしまうなら、二度とここから離れたくないよ。

こんなはずじゃなかった。

本郷 カナデを愛してしまうなんて。
こんなはずじゃなかったのに…。
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