カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
「相談って…なに…」

「本郷先輩のこと好きかもって聞いた日からサユちゃんの言動がおかしくなり始めて…」

「おかしくなんかない!私は本気でカナデくんのこと心配してただけだよ!?」

「でも悠太の時は違ったもん!」

「悠太…?」

「悠太のこと好きだった時は…他の女子と喋ってるの見ても、自分じゃダメなのかなとか悩んだり…普通の女子高生の恋愛だった」

「普通って何?」

「嫉妬に狂って殺しちゃいたいとか言ったりしないでしょ…?モネ、ほんとにサユちゃんがサユちゃんじゃなくなっちゃったって思って…怖くて…」

「モネちゃんはね、砂雪ちゃんを助けたいって言ったの」

「助けたい?」

「森川 悠太のトラウマから解放してあげたい。本当は心から純粋にカナデのことを好きなだけなのにトラウマのせいで疑心暗鬼から抜け出せないんだって。砂雪ちゃんのことを本当に好きになってくれたカナデの為にもこの恋を不幸なものにしたくないんだって…」

「なに言ってんの?私、不幸なんかじゃないよ?好きな人を永遠に自分だけのものにできるんだもん」
< 224 / 236 >

この作品をシェア

pagetop