カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
残りの夏休みの間、私は毎日カナデくんちの豪邸に通った。
カナデくん専属のカウンセラーの方にお世話になる為だった。
カナデくんもいじめに遭っていた小学生から高校入学までは頻繁にお世話になって、今も時々お話をするみたい。
豪邸に通ううちに執事さんともすっかり仲良くなって、時々は理事長もいらっしゃってドギマギしながら過ごしていた。
「砂雪さん。明日から新学期だけど、調子はどう?」
カウンセラーさんは二十代半ばくらい。
高すぎず、低すぎない声のトーンが心地よい女性だった。
「たぶん、大丈夫です。落ち着いてます」
「事件の…引き金になった生徒会のことは?」
「…カナデくんにはまだ話してません。明日、始業式を終えてから聞いてみようって思ってます」
「そう。大丈夫?不安なら立ち会いましょうか?」
「ありがとうございます。もし緊張しすぎて死にそうになったらお願いしちゃうかも」
「ふふ」
「でもね、本当に今は穏やかな気分です。本当に私、どうかしてたんですね。どんなに過去の恋愛にトラウマがあったとしても、カナデくんが一生懸命言葉にしてくれてたことでさえ聞こえなくなってた」
「みなみさんのことは?」
「後悔してます。どんなに謝っても足りません。また信用を取り戻せるように頑張ります」
「えぇ。私も協力するからね」
「砂雪ー。そろそろ送ってくよ」
別室で待っててくれていたカナデくんが呼びに来た。
カウンセラーさんにお礼を言って、部屋を出た。
手を繋いだカナデくんがニコッて微笑んだ。
それだけでもう、幸せだった。
カナデくん専属のカウンセラーの方にお世話になる為だった。
カナデくんもいじめに遭っていた小学生から高校入学までは頻繁にお世話になって、今も時々お話をするみたい。
豪邸に通ううちに執事さんともすっかり仲良くなって、時々は理事長もいらっしゃってドギマギしながら過ごしていた。
「砂雪さん。明日から新学期だけど、調子はどう?」
カウンセラーさんは二十代半ばくらい。
高すぎず、低すぎない声のトーンが心地よい女性だった。
「たぶん、大丈夫です。落ち着いてます」
「事件の…引き金になった生徒会のことは?」
「…カナデくんにはまだ話してません。明日、始業式を終えてから聞いてみようって思ってます」
「そう。大丈夫?不安なら立ち会いましょうか?」
「ありがとうございます。もし緊張しすぎて死にそうになったらお願いしちゃうかも」
「ふふ」
「でもね、本当に今は穏やかな気分です。本当に私、どうかしてたんですね。どんなに過去の恋愛にトラウマがあったとしても、カナデくんが一生懸命言葉にしてくれてたことでさえ聞こえなくなってた」
「みなみさんのことは?」
「後悔してます。どんなに謝っても足りません。また信用を取り戻せるように頑張ります」
「えぇ。私も協力するからね」
「砂雪ー。そろそろ送ってくよ」
別室で待っててくれていたカナデくんが呼びに来た。
カウンセラーさんにお礼を言って、部屋を出た。
手を繋いだカナデくんがニコッて微笑んだ。
それだけでもう、幸せだった。