カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
え、待って。ちょっと待って…どういう展開!?

それってどういう意味?

私が本郷先輩に触れてみたいって思った感情と似てるの?

でもそこには恋愛感情は無かった。
魔術にかけられたみたいに、見えない何かに誘導されてるみたいに、衝動が止められなかった。

それにアレは媚薬を使われてたから!
私の本心じゃ無いはず!
絶対に違うはず…。

じゃあ悠太のこの感情は?
私とおんなじ気持ち?
悠太も私のことが好きだって思っていいの?

「砂雪は?」

「私?」

「砂雪は、どう?俺に触れたい?」

「触れ…たい…よ」

小さく息を吐いて、目を細めた悠太が優しい表情で微笑んだ。

この人が好きだって思った。
本当に好き。

「あのね、悠太」

「うん」

「あの…ね…、悠太が、好き」

「ん」

「好きだよ」

「砂雪、可愛いね」
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