カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
悠太がまた私の頬に触れた。

引き寄せられるようにして私達はキスをした。
悠太の温度がくちびるから私に伝わってくるみたいで、何故か泣きそうになった。

なんで…こんな時に本郷先輩のことなんて思い出しちゃうんだろう。

いつも余裕そうに私を見下ろしてた先輩の額に滲んだ汗。
潤んだ瞳。

冷たいのに、妙に熱っぽい指先。

あれ…。

悠太は私が言った「好き」に、「ありがとう」って言った。

ねぇ、悠太は…?
ありがとうって、「俺も」って意味?

悠太の手が、頬、首筋と下りてきて、ブラウスのボタンに触った。

「ゆう…」

「大丈夫」

囁くように言った悠太が別人に見えた。
私の「好き」に答えてくれなかったくちびるが私の体にキスを落としていく。

徐々に外されていくブラウスのボタン。
きっともう悠太には下着も見えちゃってる…。

「ゃ…」

「砂雪」

「ヤダ…!」
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