俺様御曹司は逃がさない
「は、はあ……」
「あの九条様がひとりの女性に執着するなんて、私が把握している限りはありません」
「へえ……」
『あの九条様』ねえ……。どの九条様かは知らないけど、要は“クズ(女にだらしない)”と言いたいんだろうな。
「七瀬さんは“特別”なのかもしれませんね。九条様のサーバント、頑張ってください。サーバントリーダーは貴女のことを目の敵にしていますが、私は違いますので御安心を。ぶっちゃけ他人に興味がないので」
「ありがとうございます。助かります」
・・・・そして、前田先輩と共に教室の前までやって来た。ここが九条達の教室かぁ……とか思いながら入ろうとすると、ギュッと腕を掴まれて止められる。
「七瀬さん。マスター達を待ちましょう」
「あ、はい……すみません」
おそらくマスターが不在中、この教室には入るな……という意味かな。
・・・・それにしても前田先輩……凛としてて、ひとつひとつの動作が綺麗だなぁ。女性らしいとは、まさに前田先輩のことだと思う。
それに比べてあたしは……うん、女性らしさとは無縁すぎてワロた。
そんなことを考えながら九条達が来るのを廊下で待っていると、他のマスターやサーバントが数名教室に入っていく。
前田先輩が会釈してて、あたしだけ会釈しないわけにもいかないから、とりあえず前田先輩に合わせて会釈をしておいた。
・・・・なんかサーバントって大変だなぁ。
「あの九条様がひとりの女性に執着するなんて、私が把握している限りはありません」
「へえ……」
『あの九条様』ねえ……。どの九条様かは知らないけど、要は“クズ(女にだらしない)”と言いたいんだろうな。
「七瀬さんは“特別”なのかもしれませんね。九条様のサーバント、頑張ってください。サーバントリーダーは貴女のことを目の敵にしていますが、私は違いますので御安心を。ぶっちゃけ他人に興味がないので」
「ありがとうございます。助かります」
・・・・そして、前田先輩と共に教室の前までやって来た。ここが九条達の教室かぁ……とか思いながら入ろうとすると、ギュッと腕を掴まれて止められる。
「七瀬さん。マスター達を待ちましょう」
「あ、はい……すみません」
おそらくマスターが不在中、この教室には入るな……という意味かな。
・・・・それにしても前田先輩……凛としてて、ひとつひとつの動作が綺麗だなぁ。女性らしいとは、まさに前田先輩のことだと思う。
それに比べてあたしは……うん、女性らしさとは無縁すぎてワロた。
そんなことを考えながら九条達が来るのを廊下で待っていると、他のマスターやサーバントが数名教室に入っていく。
前田先輩が会釈してて、あたしだけ会釈しないわけにもいかないから、とりあえず前田先輩に合わせて会釈をしておいた。
・・・・なんかサーバントって大変だなぁ。