俺様御曹司は逃がさない
そんなセリフ、柊弥の口から聞いたことがない。それに、今まで僕達に見せたことのない表情の柊弥に、凛も前田も僕も驚きが隠せなかった。
まさに真剣そのもの。
・・・・柊弥にこんな表情をさせて、ここまで言わせる女……一体何者なんだ?
よくよく考えてみたら、この部屋に入れている時点で彼女は柊弥に──。
「もういい、バカ柊弥!!勝手にすれば!?」
「こら、凛。そんな言い方はやめないか。柊弥、行ってあげな?困っているだろうから」
「言われなくてもそうするっつーの」
柊弥が部屋を出ていった後、なんとか凛を宥めた。正直疲れるんだよなぁ……。
前田さんにも宥めるのを手伝ってもらって、やっと落ち着いたって感じ。
少しすると上杉さんが戻ってきた。
「上杉、まさかあなた……尻尾を巻いて戻って来たんじゃないでしょうね?」
「私はサーバントリーダーとしての責務は果たしました」
ということは、ペナルティは与えた……ということか。
「……ああそう」
不服そうに腕を組んで、ソファーに座っている凛。上杉さんは頭を下げて凛の後ろへ回った。そこへ柊弥達が戻ってきて、微妙な空気が流れながらも自己紹介をし合った。
・・・・『七瀬舞』……か。
まさに真剣そのもの。
・・・・柊弥にこんな表情をさせて、ここまで言わせる女……一体何者なんだ?
よくよく考えてみたら、この部屋に入れている時点で彼女は柊弥に──。
「もういい、バカ柊弥!!勝手にすれば!?」
「こら、凛。そんな言い方はやめないか。柊弥、行ってあげな?困っているだろうから」
「言われなくてもそうするっつーの」
柊弥が部屋を出ていった後、なんとか凛を宥めた。正直疲れるんだよなぁ……。
前田さんにも宥めるのを手伝ってもらって、やっと落ち着いたって感じ。
少しすると上杉さんが戻ってきた。
「上杉、まさかあなた……尻尾を巻いて戻って来たんじゃないでしょうね?」
「私はサーバントリーダーとしての責務は果たしました」
ということは、ペナルティは与えた……ということか。
「……ああそう」
不服そうに腕を組んで、ソファーに座っている凛。上杉さんは頭を下げて凛の後ろへ回った。そこへ柊弥達が戻ってきて、微妙な空気が流れながらも自己紹介をし合った。
・・・・『七瀬舞』……か。