俺様御曹司は逃がさない
「この俺がしてやるって言ってんのに、それを断るとかありえね~。後悔してもしんないよ?」
「心配ご無用です。一生後悔なんてしませんので」
「あらそー」
・・・・それから何を考えているのか分からない、上の空状態の九条の隣で、ボケーッと外を眺めながら車に揺られているあたし。運転手さんも若干気まずそうというか、“大丈夫か?”と心配している様子。
そんな状態で我が家に到着した……のはいいんだけど、家の前にまさかの人物が立っていた。
「拓人」
「あ?」
思わず名前を呼んじゃって、それに素早く反応した九条。
「あーー、ははは。……ありがとうございましたっ!!」
「おいっ……」
あたしは颯爽と車から降りて、拓人のもとへ向かった。
「ちょ、拓人っ……」
「舞、お前……その制服、どういうことだよ。バイト先寄ったら『七瀬さんは辞めたよ』とか言われるし。てか、あの車なに?」
「いや、あのね?これには色々とありましてっ……」
「君……誰かな?」
──── はぁぁぁぁ。めんっっどくさい男が降りて来ちゃったよぉぉ。
「舞、誰こいつ」
なんか拓人……めっちゃ怒ってない!?
「七瀬さんの……なにかな?」
「心配ご無用です。一生後悔なんてしませんので」
「あらそー」
・・・・それから何を考えているのか分からない、上の空状態の九条の隣で、ボケーッと外を眺めながら車に揺られているあたし。運転手さんも若干気まずそうというか、“大丈夫か?”と心配している様子。
そんな状態で我が家に到着した……のはいいんだけど、家の前にまさかの人物が立っていた。
「拓人」
「あ?」
思わず名前を呼んじゃって、それに素早く反応した九条。
「あーー、ははは。……ありがとうございましたっ!!」
「おいっ……」
あたしは颯爽と車から降りて、拓人のもとへ向かった。
「ちょ、拓人っ……」
「舞、お前……その制服、どういうことだよ。バイト先寄ったら『七瀬さんは辞めたよ』とか言われるし。てか、あの車なに?」
「いや、あのね?これには色々とありましてっ……」
「君……誰かな?」
──── はぁぁぁぁ。めんっっどくさい男が降りて来ちゃったよぉぉ。
「舞、誰こいつ」
なんか拓人……めっちゃ怒ってない!?
「七瀬さんの……なにかな?」