俺様御曹司は逃がさない
「おい、上杉。許可無く俺のモンに触んな」
一瞬、目を見開いて驚いたような顔をする上杉。
「申し訳ございません」
上杉から七瀬を受け取って抱き抱える。パッと見、顔を打ち付けた痕跡が無いってことは……地面にぶつかる前に上杉がフォローに入ったってことか。
・・・・ああ、何だろうな。それすらも気に入らねえわ……ダル。
それにしても、かなり状態が悪いな。
「上杉、こいつは俺が病院へ連れていく。後は頼んだぞ」
「承知いたしました。霧島さんには連絡済みです。会場の外で待機されていますので、そちらで病院へ向かってください」
「相変わらず仕事が早いね~。サンキュー」
「いえ」
足早に会場の外へ出ると、霧島が車から降りて後部座のドアを開けた。
「柊弥様」
俺に抱えられてぐったりしている七瀬を見た霧島は、眉間にシワを寄せて顔をしかめた。
「霧島、急げ」
「承知いたしました」
病院の裏口に着くと、数人のスタッフが待機している。
「九条様っ……」
「挨拶とかどーでもいい。万が一、こいつに何かがあったら……分かってるよな?」
「ひぃっ、は、はい!!」
七瀬を担架に寝かせると、ビクビクしながら七瀬を運んでいった。
一瞬、目を見開いて驚いたような顔をする上杉。
「申し訳ございません」
上杉から七瀬を受け取って抱き抱える。パッと見、顔を打ち付けた痕跡が無いってことは……地面にぶつかる前に上杉がフォローに入ったってことか。
・・・・ああ、何だろうな。それすらも気に入らねえわ……ダル。
それにしても、かなり状態が悪いな。
「上杉、こいつは俺が病院へ連れていく。後は頼んだぞ」
「承知いたしました。霧島さんには連絡済みです。会場の外で待機されていますので、そちらで病院へ向かってください」
「相変わらず仕事が早いね~。サンキュー」
「いえ」
足早に会場の外へ出ると、霧島が車から降りて後部座のドアを開けた。
「柊弥様」
俺に抱えられてぐったりしている七瀬を見た霧島は、眉間にシワを寄せて顔をしかめた。
「霧島、急げ」
「承知いたしました」
病院の裏口に着くと、数人のスタッフが待機している。
「九条様っ……」
「挨拶とかどーでもいい。万が一、こいつに何かがあったら……分かってるよな?」
「ひぃっ、は、はい!!」
七瀬を担架に寝かせると、ビクビクしながら七瀬を運んでいった。