俺様御曹司は逃がさない
「……さあ、どうだろうな。女は化けるからねー」
あいつに限って化けている……なぁんてことは一切無いだろうけど。俺を本気で拒絶するあの感じ、俺のことを狙っている女とは到底思えんし。
「後悔しても知らねーぞ」
「あ?」
「七瀬ちゃん可愛いし、うかうかしてっと他の男に取られちゃうよーって話な?」
「……生憎、女には困ってないんでね~」
「あらそーー」
煙草の火を消して携帯用灰皿にポイッと入れると、ニコッと微笑んで俺を見てくる霧島。
「では、七瀬様と柊弥様の荷物を纏めて来ますので、柊弥様は七瀬様のお側に居てあげてください」
「ま、予定もなければすることねえし?」
「くくっ。素直じゃない柊弥様が可愛くて可愛くてっ……」
「あーーもう、うっせえ。さっさと行けよ」
──── で、診断結果は極度の疲労、要は過労ってことだな。
体への負荷がかなりのもんだったらしく、しばらくはまともに歩けない上に、酷く痛むとのこと。そりゃ全身重度な筋肉痛状態になるだろうな。
「1週間ほどの入院を要するかと……」
「ん、了解~。……ああ、あのさ、さっきは悪かった。ちょっくら虫の居所が悪かった~的な感じで」
あいつに限って化けている……なぁんてことは一切無いだろうけど。俺を本気で拒絶するあの感じ、俺のことを狙っている女とは到底思えんし。
「後悔しても知らねーぞ」
「あ?」
「七瀬ちゃん可愛いし、うかうかしてっと他の男に取られちゃうよーって話な?」
「……生憎、女には困ってないんでね~」
「あらそーー」
煙草の火を消して携帯用灰皿にポイッと入れると、ニコッと微笑んで俺を見てくる霧島。
「では、七瀬様と柊弥様の荷物を纏めて来ますので、柊弥様は七瀬様のお側に居てあげてください」
「ま、予定もなければすることねえし?」
「くくっ。素直じゃない柊弥様が可愛くて可愛くてっ……」
「あーーもう、うっせえ。さっさと行けよ」
──── で、診断結果は極度の疲労、要は過労ってことだな。
体への負荷がかなりのもんだったらしく、しばらくはまともに歩けない上に、酷く痛むとのこと。そりゃ全身重度な筋肉痛状態になるだろうな。
「1週間ほどの入院を要するかと……」
「ん、了解~。……ああ、あのさ、さっきは悪かった。ちょっくら虫の居所が悪かった~的な感じで」