俺様御曹司は逃がさない
七瀬が寝ているベッドの隣にあるベッドに腰かけて、スマホを確認すると蓮からメッセージが入っていた。
《舞ちゃんはどう?》
《極度の疲労だってよ》
《お見舞いに……と思ったんだが、遠慮した方が良さそうかな?》
《まあ、今日は目ぇ覚ますこと無いだろうし、目ぇ覚めても全身激痛すぎてキツいんじゃね?》
《そうか……。なら、退院日に会いに行くよ》
《了解~》
《じゃ、舞ちゃんのことはよろしく頼むよ》
《へいへーい》
スマホをいじりながら時々七瀬を見て、そんなことを繰り返していたらあっという間に日が暮れていた。
コンコンッとドアをノックされ、顔を覗かせたのは霧島。
「柊弥様、お食事はどうなされますか?」
「いや、いらん」
「ですが……」
「腹減ってねーし、腹減ったら適当に買って食うから問題ない」
「承知いたしました。……あの、七瀬様のご様子は?」
「変わらず~。さっき点滴交換されてたな」
「そうですか。柊弥様もしっかりお休みになってくださいね」
「へいへい」
霧島が出ていった後シャワーを浴びてベッドへ戻ると、七瀬が少し苦しそうにしていた。
「大丈夫か?」
俺がそう声をかけると、涙が目尻からこめかみへ伝った。
《舞ちゃんはどう?》
《極度の疲労だってよ》
《お見舞いに……と思ったんだが、遠慮した方が良さそうかな?》
《まあ、今日は目ぇ覚ますこと無いだろうし、目ぇ覚めても全身激痛すぎてキツいんじゃね?》
《そうか……。なら、退院日に会いに行くよ》
《了解~》
《じゃ、舞ちゃんのことはよろしく頼むよ》
《へいへーい》
スマホをいじりながら時々七瀬を見て、そんなことを繰り返していたらあっという間に日が暮れていた。
コンコンッとドアをノックされ、顔を覗かせたのは霧島。
「柊弥様、お食事はどうなされますか?」
「いや、いらん」
「ですが……」
「腹減ってねーし、腹減ったら適当に買って食うから問題ない」
「承知いたしました。……あの、七瀬様のご様子は?」
「変わらず~。さっき点滴交換されてたな」
「そうですか。柊弥様もしっかりお休みになってくださいね」
「へいへい」
霧島が出ていった後シャワーを浴びてベッドへ戻ると、七瀬が少し苦しそうにしていた。
「大丈夫か?」
俺がそう声をかけると、涙が目尻からこめかみへ伝った。