俺様御曹司は逃がさない
「…………アリガトウゴザイマス」
「フッ、よろしい」
勝ち誇った顔をしている九条が憎たらしくて仕方ない。
「つーか、お前」
なんの前触れもなく、相変わらずの距離感バグで近付いてきた九条。
「……っ、来ないで!!」
思わず大きな声を出して、九条を突っぱねてしまった。九条はビクともせず、押した張本人であるあたしがよろけて尻餅を付く。
「お前、なんだよ急に。びっくりしたぁ……ったく、なぁにしてんだか。ほれ、立てるか?」
あたしに両手を伸ばして、抱えようとしてくる九条。
「触んないで!!」
「……は?さっきから何なの、お前」
呆れてるっていうか、若干怒ってるっていうか……そんな九条と目も合わせたくなくて、ただうつ向いた。
「ひとりで立てるから……」
「んな無理すんなって~」
「無理なんてしてない」
「普通に痛ぇんだろ?だったらっ……」
「だから!!別に大丈夫だっ……」
「おい、お前……いい加減にしとけよ」
九条の低い声に体がピクッと少しだけ反応する。
「俺に触られんのがそんなにも嫌なのかよ。蓮だったらいいわけ?上杉だったらいいわけ?あの幼馴染みだったらいいのかよ」
そう言い捨てて荒々しく部屋から出ていった。
「フッ、よろしい」
勝ち誇った顔をしている九条が憎たらしくて仕方ない。
「つーか、お前」
なんの前触れもなく、相変わらずの距離感バグで近付いてきた九条。
「……っ、来ないで!!」
思わず大きな声を出して、九条を突っぱねてしまった。九条はビクともせず、押した張本人であるあたしがよろけて尻餅を付く。
「お前、なんだよ急に。びっくりしたぁ……ったく、なぁにしてんだか。ほれ、立てるか?」
あたしに両手を伸ばして、抱えようとしてくる九条。
「触んないで!!」
「……は?さっきから何なの、お前」
呆れてるっていうか、若干怒ってるっていうか……そんな九条と目も合わせたくなくて、ただうつ向いた。
「ひとりで立てるから……」
「んな無理すんなって~」
「無理なんてしてない」
「普通に痛ぇんだろ?だったらっ……」
「だから!!別に大丈夫だっ……」
「おい、お前……いい加減にしとけよ」
九条の低い声に体がピクッと少しだけ反応する。
「俺に触られんのがそんなにも嫌なのかよ。蓮だったらいいわけ?上杉だったらいいわけ?あの幼馴染みだったらいいのかよ」
そう言い捨てて荒々しく部屋から出ていった。