俺様御曹司は逃がさない
「……あんた、絶対モテないでしょ。死ぬほどモテないでしょ。信じらんないわ」
「こっちが信じらんねーわ。そんなことで『触んないで!!』とかデケェ声で言う?」
呆れているけど、どこか安心したような表情を浮かべている九条が、本当に意味分かんない。
「はいはい、ごめんなさいね?大声出しちゃってー」
「ったく、マジでうぜーな」
その言葉、そのままそっくりお返しするわ!!
「ははは。それはお互い様ですーー」
あたしは冷えピタを手に取り、ベシッ!!と九条の額に張り付けた。
「おまっ……」
氷枕を枕の上に置いて、九条の御尊顔をガシッと鷲掴みにして、そのまま氷枕に押し付けた。
「……お前、マジで死にてぇの?」
「あら、すみません。うちではこれが普通なんですよ。言うことを聞かない生意気な弟にはこうしてます」
「へぇー」
「ちょっ……!?」
腕を掴まれて、あれよこれよという間に体を絡み取られて、そのまま布団の中に引きずり込まれた。
──── あの、この距離感バグ男なんとかなりませんかね?
「あの、離してもらえます?」
「この俺様の布団に入れるなんて光栄だと思えよな~。入りたくても入れるもんじゃねえんだしぃ~」
「こっちが信じらんねーわ。そんなことで『触んないで!!』とかデケェ声で言う?」
呆れているけど、どこか安心したような表情を浮かべている九条が、本当に意味分かんない。
「はいはい、ごめんなさいね?大声出しちゃってー」
「ったく、マジでうぜーな」
その言葉、そのままそっくりお返しするわ!!
「ははは。それはお互い様ですーー」
あたしは冷えピタを手に取り、ベシッ!!と九条の額に張り付けた。
「おまっ……」
氷枕を枕の上に置いて、九条の御尊顔をガシッと鷲掴みにして、そのまま氷枕に押し付けた。
「……お前、マジで死にてぇの?」
「あら、すみません。うちではこれが普通なんですよ。言うことを聞かない生意気な弟にはこうしてます」
「へぇー」
「ちょっ……!?」
腕を掴まれて、あれよこれよという間に体を絡み取られて、そのまま布団の中に引きずり込まれた。
──── あの、この距離感バグ男なんとかなりませんかね?
「あの、離してもらえます?」
「この俺様の布団に入れるなんて光栄だと思えよな~。入りたくても入れるもんじゃねえんだしぃ~」