【短編】お向かいの双子くんは私のことがお気に入りらしい
サプライズプレゼント
あの日以来、紅耀くんとの間に若干気まずい空気が流れている。
気まずいといっても、すぐGWに入ったので、顔は合わせていない。
のだけど……日和が事あるごとに紅輝くんの名前を口にしてくるから、その度に思い出しちゃって。会っていないのに毎日ドキドキ。
このままだとさらに気まずくなりそうだったため、校歌の練習に没頭した。
日和には悪いけど、なるべく一緒にいる時間を減らして。
朝昼は自室、夜はお風呂場とベッドの上で布団をかぶって歌いまくった。
おかげで歌詞なしでも歌えるようになったのだが──。
「はぁ……」
連休明け初日の朝。洗面所の鏡に向かって1人溜め息をつく。
頬の中心にポツンとできた、赤いニキビ。
1番目立つポジションなだけあって、他の部分のものよりも圧倒的な存在感を放っている。
これが校歌をマスターした代償……なんて、歌のせいにしちゃダメだよね。忙しくても美肌保ってる人だっているんだし。原因はちゃんとケアしなかった自分なんだから。
気まずいといっても、すぐGWに入ったので、顔は合わせていない。
のだけど……日和が事あるごとに紅輝くんの名前を口にしてくるから、その度に思い出しちゃって。会っていないのに毎日ドキドキ。
このままだとさらに気まずくなりそうだったため、校歌の練習に没頭した。
日和には悪いけど、なるべく一緒にいる時間を減らして。
朝昼は自室、夜はお風呂場とベッドの上で布団をかぶって歌いまくった。
おかげで歌詞なしでも歌えるようになったのだが──。
「はぁ……」
連休明け初日の朝。洗面所の鏡に向かって1人溜め息をつく。
頬の中心にポツンとできた、赤いニキビ。
1番目立つポジションなだけあって、他の部分のものよりも圧倒的な存在感を放っている。
これが校歌をマスターした代償……なんて、歌のせいにしちゃダメだよね。忙しくても美肌保ってる人だっているんだし。原因はちゃんとケアしなかった自分なんだから。