【短編】お向かいの双子くんは私のことがお気に入りらしい
オシャレなお兄ちゃんの恋愛事情
サプライズでお祝いされて早1週間。
肌荒れもだいぶ収まってきたある日の昼休み。
「ねぇ、郁恵ちゃんはお化粧したことある?」
弁当箱を片づける郁恵ちゃんに質問を投げかけた。
「まぁ、一応あるかな」
「どんな感じだった?」
「なんかいっぱい塗られてるなーって感じ。友達がメイク好きで、練習台にさせられてさ」
「けっこう楽しかったよ」と述べた郁恵ちゃん。
外見に加えて経験まで大人っぽいんだなぁ。
「急にどうしたの? メイクに興味あるとか?」
「あー……ちょっと、オシャレになりたいなぁって」
発言に至った経緯を簡潔に話す。
自分の美意識の低さを思い知ったあの日。
彼に感化されて、ここ毎日取り憑かれたかのようにファッション雑誌やネットの記事を読みあさっている。
次回の町案内は未定だけど、テストが終わった後か夏休みにやろうかって話になってるから、それまでに少しでもセンスを磨きたいんだ。
肌荒れもだいぶ収まってきたある日の昼休み。
「ねぇ、郁恵ちゃんはお化粧したことある?」
弁当箱を片づける郁恵ちゃんに質問を投げかけた。
「まぁ、一応あるかな」
「どんな感じだった?」
「なんかいっぱい塗られてるなーって感じ。友達がメイク好きで、練習台にさせられてさ」
「けっこう楽しかったよ」と述べた郁恵ちゃん。
外見に加えて経験まで大人っぽいんだなぁ。
「急にどうしたの? メイクに興味あるとか?」
「あー……ちょっと、オシャレになりたいなぁって」
発言に至った経緯を簡潔に話す。
自分の美意識の低さを思い知ったあの日。
彼に感化されて、ここ毎日取り憑かれたかのようにファッション雑誌やネットの記事を読みあさっている。
次回の町案内は未定だけど、テストが終わった後か夏休みにやろうかって話になってるから、それまでに少しでもセンスを磨きたいんだ。