【短編】お向かいの双子くんは私のことがお気に入りらしい
そういえば、連休中に新しい服を買ったって話していた気が。

日和と遊ぶ約束してたから、直接選んでもらうのは難しそうだけど……アドバイスをもらうくらいならできるかな?







その夜、早速紅輝くんに連絡。

相談を持ちかけたところ、2人でおでかけすることになった。


日付は、テストが終わった後の日曜日。

場所は、駅の近くにあるショッピングモール。
転校前も友達と遊びに行っていたお気に入りの場所。


日和にも話をしたら、『私は期末の後に遊ぶからいいよー』と言ってくれて、すんなり決まった。


そして、迎えた当日──。



「──そこの本屋さんが、俺が中学生の頃に出来て、去年の秋に売り場が広くなったんだ」

「けっこう変わったんだね〜。わっ、こっちも変わってる!」



目新しい内装に驚きつつ店内をうろつく。


2階にあったお店が1階に移動していたり、売り場が拡大していたり。まだ来て5分くらいだけど、ガラリと変わっているのがわかる。

自分1人だったらきっと迷ってたと思うから、一緒に来て良かった。
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