【短編】お向かいの双子くんは私のことがお気に入りらしい
素早い操作で公園のウェブサイトにアクセスした榎本くん。スマホ画面を覗いてみると、トップページにバラの写真が掲載されている。
あ、ここ小学生の時の社会科見学でお昼ご飯食べたところだ。
「ちょっと遠いけど、タダだし駅から歩いていけるし」
「節約にはもってこいってわけか」
「そうそう。こないだお母さんに『もう少し財布の紐を締めなさい』って怒られちゃったからさー」
「マジ? バレたの?」
「うん。ゴミ回収しに来たタイミングで見られちゃって。今お小遣い止められてるんだよぉー」
「進級したばっかなのにぃー」と嘆いている。
なるほど。だからお財布に優しいデートプランなんだ。
何買ったんだろう。男の子なら漫画? それとも服とか? 今の季節だとそろそろ夏物が出てくる頃だし。
「ごめんね小夏ちゃん。せっかく来てくれたのに」
買ったものを予想していると、郁恵ちゃんがこそっと耳打ちしてきた。
「何の話だよってツッコみたいよね」
「あはは……。榎本くん、お金使いすぎちゃったの?」
「うん。先月イースターグッズを爆買いしてね……」
あ、ここ小学生の時の社会科見学でお昼ご飯食べたところだ。
「ちょっと遠いけど、タダだし駅から歩いていけるし」
「節約にはもってこいってわけか」
「そうそう。こないだお母さんに『もう少し財布の紐を締めなさい』って怒られちゃったからさー」
「マジ? バレたの?」
「うん。ゴミ回収しに来たタイミングで見られちゃって。今お小遣い止められてるんだよぉー」
「進級したばっかなのにぃー」と嘆いている。
なるほど。だからお財布に優しいデートプランなんだ。
何買ったんだろう。男の子なら漫画? それとも服とか? 今の季節だとそろそろ夏物が出てくる頃だし。
「ごめんね小夏ちゃん。せっかく来てくれたのに」
買ったものを予想していると、郁恵ちゃんがこそっと耳打ちしてきた。
「何の話だよってツッコみたいよね」
「あはは……。榎本くん、お金使いすぎちゃったの?」
「うん。先月イースターグッズを爆買いしてね……」