【短編】お向かいの双子くんは私のことがお気に入りらしい
会計を終えた母から買い物袋を受け取る。
吟味した末に選んだのは、水色の生地にペンギン柄のシーツ。
肌触りと色が好みだったのと、残り1つだったということで、若干迷いつつもかごに入れた。
冬用に比べたら、少々子どもっぽい印象。
だけど、デザインまでこだわっていたら永遠に決まらないから。
お店を出ると、突然母が「ああっ!」と大声を上げた。
「やだ、5倍の日だったのすっかり忘れてた。ごめん、ちょっと見てくるね」
「え」
早口で言い残し、食料品売り場に向かって駆け出していった母。
近くに立てかけてある看板を見ると、『今日はポイント5倍!』と書かれている。どうりでレジに行列ができてたわけだ。
シーツを置きに行きたかったが、車があるのは食料品売り場とは反対側。
鍵をもらいにわざわざ往復するのも面倒なので、このまま時間を潰すことに。
すると、どこからか歌声が聞こえてきた。
……あ、この曲……。
吟味した末に選んだのは、水色の生地にペンギン柄のシーツ。
肌触りと色が好みだったのと、残り1つだったということで、若干迷いつつもかごに入れた。
冬用に比べたら、少々子どもっぽい印象。
だけど、デザインまでこだわっていたら永遠に決まらないから。
お店を出ると、突然母が「ああっ!」と大声を上げた。
「やだ、5倍の日だったのすっかり忘れてた。ごめん、ちょっと見てくるね」
「え」
早口で言い残し、食料品売り場に向かって駆け出していった母。
近くに立てかけてある看板を見ると、『今日はポイント5倍!』と書かれている。どうりでレジに行列ができてたわけだ。
シーツを置きに行きたかったが、車があるのは食料品売り場とは反対側。
鍵をもらいにわざわざ往復するのも面倒なので、このまま時間を潰すことに。
すると、どこからか歌声が聞こえてきた。
……あ、この曲……。