【短編】お向かいの双子くんは私のことがお気に入りらしい
ダメダメ。私まで休んだら郁恵ちゃんと榎本くんが心配しちゃう。
紅輝くんもそろそろ復活するって言ってたし、それまでには仲直りしないと。
最終確認を終えて階段を下り、玄関のドアを開ける。
「こーちゃん、おはよう〜」
表札の前で手を振る人物に目を見開いた。
「おは、よう……。もう、平気なの……?」
「うんっ。まだちょっと鼻水は出るけど、さすがに4日連続で休むと授業が心配だから。プリント届けてくれてありがとね」
彼の目が弓なりに細められて、ジワジワと涙が込み上げる。
おかしいな。髪色も雰囲気も、性格も声のトーンも全く似てないのに。
どうして、紅耀くんの顔が重なって見えるの……っ。
「元気になって良かった……っ」
「えっ、こーちゃ……っ、どうしたの?」
溢れ出てしまった涙は止まることなく、次から次へと頬を伝い落ちていく。
ハンカチを借りて顔を拭い、急ぎ足で学校へ。
裏門から入り、昇降口には向かわず、校舎裏に足を運んだ。
紅輝くんもそろそろ復活するって言ってたし、それまでには仲直りしないと。
最終確認を終えて階段を下り、玄関のドアを開ける。
「こーちゃん、おはよう〜」
表札の前で手を振る人物に目を見開いた。
「おは、よう……。もう、平気なの……?」
「うんっ。まだちょっと鼻水は出るけど、さすがに4日連続で休むと授業が心配だから。プリント届けてくれてありがとね」
彼の目が弓なりに細められて、ジワジワと涙が込み上げる。
おかしいな。髪色も雰囲気も、性格も声のトーンも全く似てないのに。
どうして、紅耀くんの顔が重なって見えるの……っ。
「元気になって良かった……っ」
「えっ、こーちゃ……っ、どうしたの?」
溢れ出てしまった涙は止まることなく、次から次へと頬を伝い落ちていく。
ハンカチを借りて顔を拭い、急ぎ足で学校へ。
裏門から入り、昇降口には向かわず、校舎裏に足を運んだ。