【短編】お向かいの双子くんは私のことがお気に入りらしい
曇りのない真っ直ぐな目。だけど声は少し震えている。
──本気だ。
「私は……っ」
突然の告白に言葉が詰まる。
転校が決まった時、不安でいっぱいだった。
地元でも、必ずしも知り合いがいるとは限らない上に、2年生というタイミング。
既に出来上がっている輪の中に入れるのだろうかと、引っ越す日までなかなか寝つけなくて。
そんな私を、紅輝くんは優しく迎えてくれた。
自信を失っていた時、悩んでいた時。寄り添って励ましてくれた。
辛い過去も乗り越えて、告白してくる人達1人1人と誠実に向き合っている。
非の打ち所がないくらい、とても素敵な人。
だけど──。
「……紅耀が好き?」
「…………うん」
紅輝くんの“好き”と、私の“好き”は、一致しないんだ。
「ごめんなさい、気持ちは嬉しいけど……っ」
「いいんだよ。返事してくれてありがとう」
──本気だ。
「私は……っ」
突然の告白に言葉が詰まる。
転校が決まった時、不安でいっぱいだった。
地元でも、必ずしも知り合いがいるとは限らない上に、2年生というタイミング。
既に出来上がっている輪の中に入れるのだろうかと、引っ越す日までなかなか寝つけなくて。
そんな私を、紅輝くんは優しく迎えてくれた。
自信を失っていた時、悩んでいた時。寄り添って励ましてくれた。
辛い過去も乗り越えて、告白してくる人達1人1人と誠実に向き合っている。
非の打ち所がないくらい、とても素敵な人。
だけど──。
「……紅耀が好き?」
「…………うん」
紅輝くんの“好き”と、私の“好き”は、一致しないんだ。
「ごめんなさい、気持ちは嬉しいけど……っ」
「いいんだよ。返事してくれてありがとう」