総長様は姫の姿を誰にも見せたくないようです。

エピローグ

引っ越し

「1年ぶりの地元だ〜!･･･雪くんびっくりするかな〜」 私はこの春アメリカ留学から帰ってきた。
「帰ってくること誰にも言ってないから驚くだろうな〜」
1年間会うことなく電話のみで話していた雪くんがどん な反応をするか楽しみだな〜
「優姫(ゆき)、荷物運びこむの手伝って〜」
「はーい!」
「おぉ!久しぶりのマイ道場だー!綺麗にされてる!やっぱ り雪くんたちに使ってもいいから掃除してくれないか頼 んで正解だったなー!」
「そういえば姉ちゃん。明日からあの学校に転入するんでしょ?」
「そうだよ!」
「はっ、そうだった!こんなに可愛い優姫をあんな不良校 に入れるのは心配なんだが大丈夫か?」
「大丈夫だよ!雪くんだけじゃなくて九条くん兄弟に瑠衣奈(るいな)ちゃんと桃々(もも)ちゃんも居るし!」
「だけど心配だから、優姫には変装をして入ってもらい ます!雪くんたちに会う前に大変な目に合ってしまうかも しれないからね。」
「分かったよ。」
お父さんに変装をしてって言われたからしてみたけどま るで自分じゃないみたい。この格好でも雪くんたちに分 かってもらえるかな。
「すごい... 姉ちゃんじゃないみたい。」
「ホントね〜この格好でも優姫だって分かってくれたら 雪くんはホントに優姫のことが好きだって分かるから仕掛けてみようかしら〜」
「この格好で転入することになったら紛れもなく仕掛けることになっちゃうよお母さん。」
．．．会うの楽しみだな。