総長様は姫の姿を誰にも見せたくないようです。

学校初日〜美里side〜

朝のホームルームを終えて職員室に戻ると、隣のクラスの2A-2の担任の先生が話しかけて来た。
「2A-1に入って来た今までに満点を取ったのが5人しかいない編入試験を満点取った生徒がガリ勉のような見た目をしていると噂になってますよ」
「まぁ見た目はガリ勉のような見た目ですね。...少しこっちに来てもらってもいいですか?」
「はい」
「姫宮優姫さんは姫宮学園の理事長の娘なんですが、姫宮学園の理事長の娘は緑髪だと言うことは知ってますよね?」
「はい。一度会ったことがありますから」
「でも、姫宮さんの髪の毛の色は黒色」
「もしかして、変装?」
「はい。でも、これは理事長と私達2Aの2クラスの担任のみ教えられることなので秘密でお願いします」
「それにしても、名前を聞いた瞬間に姫宮優姫さんが姫宮学園の理事長の娘だと分かったんですか?」
「ええ。でも、先生もすごいですね。この状況で私はが名前だけで彼女だと分かったことを見抜くとは」
「先ほど理事長と私達のみに教えられるものだと言っていたでしょう。なのにまだ理事長からこの話で呼び出しを食らっていないですから」
「言い方が悪いですよ。でも、その情報だけでわかるとは。今度開かれるここの編入試験を教師に解いてもらって点数を計るイベントでも満点取りそうですね」
「え、そんなイベントあったんですか?知りませんでした」
「それは当然ですね。私が企画して理事長に昨日の放課後に了承をもらったばかりのイベントですから。」
「なるほどね。道理で。それはもう今からそれ対策の勉強をしてもよいのですか?」
「してもいいですが、開催日は今日の放課後ですよ。今からの教師の朝のホームルームで発表するつもりだったんです。生徒には抜き打ちテストをしておいて教師は抜き打ちテストしないなんて不平等じゃないですか。今日の放課後は会議もなにもないので、今日の放課後に行うことにしたんですよ」
「では、もうテスト勉強を始めなくては。楽しみですwww」
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