総長様は姫の姿を誰にも見せたくないようです。

総長サマの看病〜一颯side〜

昨日は朝から身体がだるかった。
めんどくさいが昨日は課題提出では補えない単位を稼ぐために登校すると親父と決めた日だったから学校に行った。しかし授業が終わりすぐに帰ろうとしたが生徒会の仕事が溜まっているからと颯士に連れられて生徒会の仕事をする羽目になった。やっとの思いで帰ったと思ったら、部屋の前で倒れてしまった。そこに、あの女が来た。颯士たちが必死に探しているEmmaの従姉妹で姫宮、姫宮優姫みたいな名前のやつだった。女に対して触られたくないという思いがある俺は咄嗟に触るなと言ったが病人だからその願いを聞き入れるのは嫌だと言われた。こういうとき普通の女なら色仕掛けなことをするのだがそれをしないとは変な女だなと思いながら意識が遠くなり、起きたら次の日の夕方だった。こんなにも長い時間寝れたのは久しぶりだった。起きたら姫宮ではない女が来たが、そいつの正体は何となく分かった。
「お前、親父に言われて手伝いに来ている者だな？この部屋の住人はどこにいる」
「先ほど帰ってこられて手前の部屋のキッチンの方で夕食の準備をしています」
「そうか」
簡単な会話だけ済ませてキッチンへ向かうと姫宮がいた。
「体調はどうですか？」