総長様は姫の姿を誰にも見せたくないようです。
総長サマは恋を自覚する〜一颯side〜
優姫がこの家から居なくなるまで一緒にご飯を食べることになってから俺と優姫は朝夕の食事を優姫の部屋で共に食べていた。他愛もない話をたまにしながら食べるご飯は新婚生活みたいですごく嬉しかった。
しかし、熱の出ていた俺を看病したことに対してのお礼をくれという話を優姫からされたことが1回もないのだ。普通の女ならなにか強請ってくるはずなのに不思議だと思ったから少し賭けに出てみることにした。
「優姫。俺が体調不良だったとき看病してくれて本当に感謝してる」
「いえいえ!治って良かったです!私、弟が体調不良になりやすい子だったので看病には慣れてるんです!」
「お礼とかは要らないのか?」
「お礼ですか?そんなのは要らないですよ!...強いて言うなら、これからも一颯さんが元気でいることですかね!」
「え、そんなことでいいのか?」
「はい!一颯さんが元気でいること以外は要らないので!」
その瞬間、俺は優姫に恋をしたのだと感じた。少し前から気になっているような気持ちになることが多かったから多分好きになりかけていたのだろう。今まで自分が出会ったことのない女だなと思い始めたときから。遅い初恋だった。だが絶対に実らせると意気込んでいた。優姫がselasの姫で俺たちの敵である神宮寺雪翔の婚約者だとは知らずに。
しかし、熱の出ていた俺を看病したことに対してのお礼をくれという話を優姫からされたことが1回もないのだ。普通の女ならなにか強請ってくるはずなのに不思議だと思ったから少し賭けに出てみることにした。
「優姫。俺が体調不良だったとき看病してくれて本当に感謝してる」
「いえいえ!治って良かったです!私、弟が体調不良になりやすい子だったので看病には慣れてるんです!」
「お礼とかは要らないのか?」
「お礼ですか?そんなのは要らないですよ!...強いて言うなら、これからも一颯さんが元気でいることですかね!」
「え、そんなことでいいのか?」
「はい!一颯さんが元気でいること以外は要らないので!」
その瞬間、俺は優姫に恋をしたのだと感じた。少し前から気になっているような気持ちになることが多かったから多分好きになりかけていたのだろう。今まで自分が出会ったことのない女だなと思い始めたときから。遅い初恋だった。だが絶対に実らせると意気込んでいた。優姫がselasの姫で俺たちの敵である神宮寺雪翔の婚約者だとは知らずに。