総長様は姫の姿を誰にも見せたくないようです。
お部屋で荷物を片付けて、少しくつろいでいると、掃除代行者が来てくれたんだけど...
「失礼します。私、これから2週間掃除代行をさせていただきます。星野音々と申します。」
「音々さん。よろしくお願いします!」
「なにか困ったことがあれば何なりとお申し付けください」
「えっと、じゃあもう荷物を片付けてしまいたいのですが家の収納棚は全部備え付けで持ってくることができなかったので、収納棚を手に入れることのできる場所を教えてくれませんか?」
「収納棚でしたらショッピングモール内で売っていますね。今いるこの場所からは少し歩きますが、ほとんどの子が住んでいる寮の一階にあります。食材や服なども売っています」
「なるほど!場所がわからないので付いて来て貰うことはできませんか?それ対応のお金は払うので」
「付いて行くことは良いですが、お金は必要ありませんよ」
「素晴らしい心構えですね。失礼ながらあなたの働いている会社ではお金を契約金以上に渡すと言われた場合貰えと言われていると存じていますが?」
「...そうでございます。」
「では、こうしましょう!この契約が終わり次第、私の実家でメイドとして働く気はありませんか?」
「え?そんな申し訳ないです...」
「いいんですよ。私があなたを気に入ったのですから」「...検討してみます」
「ありがとうございます。そしてこれから2週間よろしくお願いしますね」

< 7 / 15 >

この作品をシェア

pagetop