メガネをはずしちゃいけません!


放課後のことで頭がいっぱいになっていたせいで
案の定、午後は授業に集中できず
あっという間に放課後を迎えていた。


美奈「…」


まず、会ったらどんな表情で何を話せばいいんだろう。


もし、また無理やり…キスとかされそうになったらどうすればいいんだろう…


そんな不安は、結局午後の授業をすべて棒に振っても
消えることはなかった。


そのとき___



彩香「美奈ー?どうしたの?深刻な顔して…」



__"美奈は、美奈らしく、今まで通り先輩と接してあげればいいと思うよ"___


美奈「…あ」


ついこの間言われたばっかりだったのに…
もう忘れてた。


私は私、だよね。


美奈「ありがと彩香!ちょっと行ってくる!」


彩香「?うん。いってらっしゃい。」


なんのことか分らないという顔をした彩香を残し、
私は、先生の元へと向かったのだった。
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