メガネをはずしちゃいけません!
突然のことに慌てる私。

美奈「あ…そ、その、実行委員、だから。」


動揺して言葉が上手く出てこない。
そのせいで、カタコトになってしまった。


すると、次の瞬間、


帝「っぷは、何だよその喋り方。ロボットかよ。」


美奈「…!」


無邪気な子供のように
優しく微笑む山神帝に
一瞬目を奪われてしまった。


あの日、


山神帝が一方的なキスをしてきたあの日から、
私たちの間に漂っていた、
硬い緊張した空気が
一瞬和らいだような、そんな瞬間だった。
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