メガネをはずしちゃいけません!
相沢「美奈…?」


相沢くんは、
私が突然大きい声を出したことに
驚いた様子でこちらを見ている。


帝「…」


先輩はとりあえず黙ってくれているようだ。


美奈「2人ともやめてください。図書室は静かにする場所です。」



今…私が言えるのはこんなことくらいしかない。


相沢「…ごめん。でも美奈とアイツが2人きりなんて嫌だ。心配。」



相変わらず、お優しい…

帝「おい、お前先輩に向かってアイツとはいい度胸だな。」


美奈「とにかく、相沢くん!これ、ちょっと先生に頼まれただけで、もうすぐ終わるし大丈夫だよ。心配してくれてありがとう!。」


再び始まりそうな口喧嘩を遮りそう言った。


相沢「…わかった。気をつけろよ。」


ポン…


相沢くんは


何か言いたそうな切なげな顔で
私の頭を撫でると、
持っていた本を返却ボックスへ返し、


相沢「先輩、美奈に変なことしたら許さねぇから。」

と一言残し、図書室を後にしたのだった。
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