メガネをはずしちゃいけません!
シン…


一気に静かになった図書室。


帝「…お前…あいつとどんな関係なんだよ。」


美奈「え…?」


帝「やけにお前に執着してんじゃねぇか。」


美奈「相沢くんは…」


…親切なだけ。
しかも、かなりイケメンの。

私みたいな地味メガネが
どんなに想いを寄せても、
手の届くことのない…
雲の上の存在。




…そんなこと
ずっと昔から、わかってること。



美奈「…とっても親切なクラスメイト、です。」


だから私は…

本当の気持ちに気づいてはいけない。

知らないふりをしないといけない。



…それが


自分が傷つかずにいられる、
唯一の方法。
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