メガネをはずしちゃいけません!
帝「なにから乗りたい?」


美奈「んー…じゃあ…」


そう言って私は大好きなアレを指さす。


帝「え゛…お前…」



美奈「?」


私が指さしたのは

『スペシャルシャウトワールドコースター』


世間一般用語で言う、絶叫マシン、だ。


帝「本気か?」



美奈「ええ。」



実は私…


絶叫マシン系、大好物なんです。

そんな私とは裏腹に
まじかよー…
と青い顔をしている先輩。


…ふふ。


怖いんだ。


美奈「…先輩、怖いんですか?可愛いですね。」


嫌味をたっぷり含めてそう言うと


帝「こ、怖くねぇし。」


予想通りの返事が返ってきた。


美奈「…苦手なら無理して乗らなくてもいいですよ。私だけ乗れれば。」


こればっかりは
得意不得意わかれるからね。


そう思ったのに


帝「あ゛?一緒に乗るに決まってるだろ!」


なぜか不機嫌な先輩は
そう言いながら私の手をグイグイ引きながら
絶叫マシン乗り場へと向かっていった。


…何怒ってんだろ。
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