メガネをはずしちゃいけません!
先輩にガツンというと決心したものの
すんなり分りました、なんて言うわけがない。
さてどうしたものか。

私みたいな地味メガネに、1週間もしつこく突っかかってくるなんて正直驚いた。

本気ですべての女が自分に夢中にならないと気がすまないのか。

恐ろしい。

いてもいなくても同じような女にまで

自分に夢中になってもらおうと必死な先輩に鳥肌が立った。(悪い意味で。)


美奈「とりあえず話すしかないか。顔も見たくないけど。」


___________
_____________…



そして放課後。

山神帝は恐ろしくしつこい。

だからここ1週間放課後になると決まってこの教室に顔を出していた。

初日に奴が放課後この教室に顔を出すと知った次の日から、私は奴が来る前に下校することに全力を注いでいた。

が、今日は違う。

何が何でも、こんな馬鹿なことやめさせないと。私だけじゃなく彩香まで被害が及ぶのだけは絶対に嫌だ。


そう決心した私は無表情で自分の机に座り、先輩を待っていた。
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