メガネをはずしちゃいけません!
翌日はもちろん、いつも通り学校へ登校。
もしかすると、今日から嫌がらせが始まるかもいれない。
そんな嫌な緊張感を胸に抱きながら、学校へ向かった。
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_________…が。
美奈「…何にも…起きない…」
私の緊張感とは裏腹に、昼休みになっても
特段大きなことが変化が起こることはなかった。
…ますます、
手紙の送り主が何を企んでいるのかが分からない。
腑に落ちない顔で席に座っていると
彩香がこちらにやって来た。
彩香「み~な!お弁当、食べよう?」
美奈「…あ…うん…。」
元気がない私の返事に
彩香「…美奈、大丈夫?もしかして何かされた…?」
心配そうに小声でそう言う彩香。
美奈「…何も…されてないんだけど…」
彩香「…不安だよね…なんで美奈がこんな目に合わなきゃいけないのよッ!ほんと許せない!!」
美奈「…まぁ、実害がないならそれでいいんだけどね…」
彩香「よし!美味しいお弁当でテンション上げよう♪」
精一杯の笑顔から、
彩香が、一生懸命に私を励まそうとしてくれているのが伝わってきた。
美奈「そうだね。食べよう。」
…気をしっかり持たなきゃ。
彩香「あ、そうそう。ミスコンなんだけどね?明後日、廊下に候補者の写真とプロフィールを貼り出すんだけど、美奈今日放課後残れる?ちょっと打ち合わせしたいんだよね。」
美奈「分かったよ。」
彩香「めっちゃ可愛く写真撮りたいし、準備しなきゃ!」
美奈「張り切ってるね…」
彩香「あったりまえ!」
いつも通りの彩香を見て、
お弁当を完食できるくらいまで、
気持ちを回復できたのだった。