メガネをはずしちゃいけません!
美奈「あ、先生。私1人でできますんで、その人呼び出さないでほしいんですが。」


先生「おぉ、さすが実行委員2年目。やっぱり言うことが違うな!」


やりたくて、やってるわけじゃないですが。



先生「だかな、お前と同じくらいもう一人の生徒もやる気満々でな。多分来るなと言っても来る勢いだな、あれは。」







先生「やる気のあるもの同士、協力して頑張ってくれ!」







…終わった。



おそらくもう1人というのは、山神帝。

たしか部活にも入ってなかったし。

うちのクラスの実行委員が誰かなんて、
取り巻きのファンに聞けばすぐにわかることだ。
むしろもしかすると、あの推薦自体が
山神帝の根回しだった可能性すらありえる。

新しく仕掛けてきたんだろう。


2人で協力して資料まとめ?


冗談じゃない。




ガサッ___


美奈「…けっこう重いな。」


私は先生が置いていった大きなダンボールを持ち

教室を後にした。


1人でやったほうが百倍ましだ。
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