メガネをはずしちゃいけません!
そんな帰り道での出来事があった後も
帝はなかなか沙羅に想いを伝えなかった。

その後も何度か、帝を急かしたけれど


帝「そのうち、ちゃんと話す。今はまだ、このままでいい…。」


そんな返事ばかりで、結局2人の関係に
進展は見られなかった。


そんな2人が、
俺は、もどかしくて仕方がなかったんだ。



そして、



悪夢は突然訪れた。


俺はその日、
休日の自宅でテレビを見ながらくつろいでいた。



ルルルル__



突然、家の電話が鳴り響いた。





いつもは電話がなっても気にも留めないのに、
その電話がなぜか気になる。


俺は、電話に出る母を横目で見ていた。


風間の母「はい、風間です。…はい、…え…」


その顔が、どんどん青ざめていくのがわかる。


俺はすぐに確信した。




__良くないことが起きた、と。
< 98 / 209 >

この作品をシェア

pagetop