星のしずく
〜次の日〜
 
あっ!サオリ発見!!
 
「おはよ!サオリ。」
 
「・・・。」
 
・・・えぇ?!シカト?あっあたし何かした??
どーしよ・・・。あたしサオリに嫌われちゃった?・・・

「そー言えば、今日だよね。俊也君が帰ってくるの〜♪」
 
あたしの心配をかき消すようにサオリが話しかけてきた。
でも何かいつもと違う??
 
「うっうん!」
 
やっぱ、あたしの思い込みかなあ?・・・。
 
「あっ!!もうこんな時間!!早く急がなきゃ、志穂!!」
 
「うん!。・・・って、しゅっ俊??」
 
数十メートル先に俊らしき人物発見!!!
確かに俊だ。色白の肌に、甘栗色の髪の毛。目の下にさりげなくほくろがあって
一見近寄りがたい雰囲気。
なんか時計見てびっくりして走ってる。
久しぶりだなあ。俊の走る姿。
 
「うっウソ。本物だ〜♪本物の俊也君だああ〜♪サオリ感激!♪」
 
「ッテこんなトコで止まってるってる場合じゃない!行こうサオリ!」
 
私の言葉を無視してサオリは俊をガン見。つられてあたしも見てると、
なんだかドキドキしてくる。
コレって『恋』?!!
あたしホントに俊に恋してる?!
 
「志穂〜♪あたしちょっと用事できた〜♪先行ってて!♪」
 
「うん。わかった。」
 
さてとあたしは・・・。ダッシュ!

キーンコーンカーンコーン♪
 
「まっ、間に合った〜」
 
とりあえず一息。ってあれ?俊がいない。俊の足ならとっくに着いてる
ことかと・・・。
まてよ。なんかいまあたしすんごくガッカリしてる・・。
なっ!なんで〜!!!
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