星のしずく
「はい。プレゼント。」
 
まさか俊から誕生日プレゼントもらえるなんて!感激。泣きそう。
でもガマン、ガマン。
 
「うわ!ありがと。あけていい?」
 
「いいよ。」
 
おそるおそる箱を開けると中にあったのは、シルバーのネックレスだった。
カっカワイイ!!
 
「気に入った?」
 
「うん。」
 
あたしが一人で優越感に浸っていると、いきなり後ろから。目隠し
をされた。
 
「だーれだ?」
 
すぐににわかった。おっきい手に明るい声。おんなじクラスの
藤田慶介。
 
「藤君。」
 
あたしが冷静に答えると、『ふぅ』っととため息をつくのがわかった。
 
「何でわかるかなぁ。」
 
「そりゃぁわかるよ。こんな事するの藤君しかいないもん。」
 
「お!俊也じゃん!!久しぶり。」
 
「気がつくの遅せーよ!!」
 
そー言えば前言ってたなぁ藤君。確か俊と同じ塾行ってたとか。
 
「あはは。これは失礼。」
 
藤君の笑顔もすごく好き。ホントのこと言うとあたし、藤君のこと
好きだったんだよね。でもあっちに気がなさそうだったから
あきらめたんだ。
 
「そろそろお昼休み終わるよ〜♪」
 
時計を見てサオリが言った。
 
「そーだね。そろそろ席着かなくちゃ、次社会だし。」
 
「うっそ〜!!社会?なんで〜〜〜」
 
あはは。いつもこんな楽しいといいのに。
これも、俊がいるから?なんかこれから学校が楽しくなりそうな予感♪
 
フフ。なんか緊張するんですけど・・・。サオリが、『俊也君のこと好きなんだ。』
なんて事いわなければこんな気になんなかったのに・・・。
俊が気になって気になって授業に集中できない!!
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