夢より素敵な時間を、初恋のきみと。

「今日は貸し切りにしてもらってるから、カフェでお茶できるわよ」

美雲さんに言われて、わたしと凛ちゃんは早速カフェに向かった。

「すごい、色んな種類のハーブティーがある」

「カモミールアイスもある。美味しいのかな」

メニューを見ながら凛ちゃんとふたりで盛り上がった。

今日は皇月先輩がいないから、完全に学校の友達のノリではしゃいでる。

わたしと凛ちゃんは、色々悩んでカモミールアイスを注文した。

「さっぱりしてて美味しい!」

「ホントにカモミールの香りがする!」

注文したアイスを口に入れた瞬間、ふたりで感動。

初めて食べたカモミールアイスは、さっぱりしていて香りも良くて、想像していたよりもずっと美味しかった。

「そういえば音夢ちゃんって七星くんとデートしたことあるの?」

そう言われてみると、まだふたりきりでどこかに出かけたことってない。

いつも撮影でしか会わないし、今は学校も高校と大学で離れてしまったし。
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