夢より素敵な時間を、初恋のきみと。
ということはつまり、その読者コーナーにわたしが皇月先輩や凛ちゃんと一緒に載るの……?
「そんな、いきなり言われても心の準備が……」
だって、ずっと憧れてた皇月先輩と凛ちゃんと一緒に撮影なんて、一生分の運を使うどころの騒ぎじゃない。
明日地球が滅亡するかもしれない。
でも、この機会を逃したらもうこんなチャンス二度とないかもしれない。
それに、せっかく皇月先輩と雨沢先輩に連れて来てもらったんだし。
「やってみなよ、美夢ちゃん」
まるでわたしの心を読んだかのように、わたしたちの会話をそばで聞いていた雨沢先輩が言った言葉に背中を押されて。
「よろしくお願いします」
わたしは皇月先輩と凛ちゃんに頭を下げた。