夢より素敵な時間を、初恋のきみと。
どれも乙女の森社が出版しているファッション雑誌の服だ。
もちろんスウィガで使われてる服もたくさんある。
「あ、これ可愛い!」
パステルカラーの水色を基調に、クッキーやマカロンなどのスウィーツやティーポットが描かれたワンピース。
お揃いの色と柄で靴下とリボンカチューシャもある。
まさにお茶会をイメージした服。
「気に入った? じゃあ、それにしましょうか」
「え?」
美雲さんは、わたしが見ていたワンピースを手に取ると、部屋の奥にある試着室らしき場所へ向かった。
つまり、これを着てお茶会に参加していいってことだよね。
着替え終えると、美雲さんに案内されてまた別の部屋へ。
「音夢ちゃん、よろしくね」
前回もメイクをしてくれたヘアメイクさんが笑顔で声をかけてくれた。
「今日はワンピースに合わせてアリス風メイクにしようか」
そう言って私を椅子に座らせると、手際良くメイクを始めた。