夢より素敵な時間を、初恋のきみと。

そして最後には全員で記念撮影をして、約2時間のお茶会はあっという間に幕を閉じた。

「お疲れ様でした」

控室に戻ると、一気に緊張が解けて体の力が抜けた。

放心状態で椅子に座ったわたしに、

「お疲れ。よく頑張ったな」

皇月先輩が声をかけてくれた。

「最初はガチガチで心配だったけど、最後はちゃんとポーズも決めててサマになってたよ」

「ホントですか?」

「ああ。今日のミッションは合格!」

「ありがとうございます!」

良かった。皇月先輩に認めてもらえた。

「ねぇ、ミッションってなになに!?」

わたしたちの話を聞いていた凛ちゃんが興味津々の目で尋ねてきたけど、

「ふたりだけのヒミツ」

皇月先輩がそう言って笑った。

「わたし、優勝できるように頑張ります!」

わたしがそう言うと、

「よし、頑張れ!」

先輩は笑顔でわたしの頭を軽くぽんと叩いた。

< 45 / 156 >

この作品をシェア

pagetop