夢より素敵な時間を、初恋のきみと。

☆ ☆ ☆


クリスマス・パーティー当日。

会場は有名な一流ホテルの宴会場。

生徒もドレスやスーツ姿で参加していて、本格的。

学園が主催するパーティーだけあって豪華で、さすがお金持ち学校っていう感じ。

「月島さん、そのドレスすごい可愛いね~」

テーブルから少し離れたところでぼんやりみんなの様子を見ていたら、クラスの女の子に声をかけられた。

フリルとレースたっぷりの白いドレスは、スウィガのスタッフさん達からプロジェクトの優勝祝いでプレゼントしてもらったもの。

リボンとレースつきのカチューシャや靴までセットでプレゼントしてもらって、本当に嬉しかった。

「わたし、スウィガの今月号持ってるんだ。サインしてもらっていい!?」

興奮気味にバックから取り出す姿に、思わず苦笑する。

プロジェクトで優勝してから、わたしに対するクラスのみんなの態度はすっかり変わった。

それまで地味子として浮いていたわたしだけど、みんなが一目置くようになった。
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