だって、そう決めたのは私
第20話 好きなんだ
どんな顔をしたらいいのか分からない。でも目を丸めただけで、何とか声を上げるのを耐えた私を誰か褒めて欲しい。
彼らと別れ、電車に一人揺られていた私の元に届いた、五十嵐くんからのメッセージ。今日の飲み会のセッティングの礼と共に、サラリと『暁子さんに気持ちを伝えました』と送られてきたのだ。今日はまず仲良くなりたい。それが目標であったはず。でも彼にそうさせてしまったのは、私のミスが原因か。きっと隠していても仕方ないと思ったのだろう。彼のことだ。かっこよく決めたわけではないだろうが、真っ直ぐに気持ちを伝えたのだと思う。凄いなぁ、と思わず呟いて、辺りをキョロキョロ見渡す。誰とも目が合わなかったから、まぁ大丈夫だろう。
『すごい!』
『暁子も楽しそうだったから、いい返事が聞けると良いね』
とりあえずそう返したけれど、暁子はどうしただろう。五十嵐くんのことはいい子だと言っていたし、もう少し若かったらなんて言ってもいた。あの時の印象は悪くなかったはずだ。うぅん、気になるけれど。どう問うたらいいのか分からず、指が進まない。うぅん、と顎をもみ始めると、次に届いたメッセージは暁子からだった。
彼らと別れ、電車に一人揺られていた私の元に届いた、五十嵐くんからのメッセージ。今日の飲み会のセッティングの礼と共に、サラリと『暁子さんに気持ちを伝えました』と送られてきたのだ。今日はまず仲良くなりたい。それが目標であったはず。でも彼にそうさせてしまったのは、私のミスが原因か。きっと隠していても仕方ないと思ったのだろう。彼のことだ。かっこよく決めたわけではないだろうが、真っ直ぐに気持ちを伝えたのだと思う。凄いなぁ、と思わず呟いて、辺りをキョロキョロ見渡す。誰とも目が合わなかったから、まぁ大丈夫だろう。
『すごい!』
『暁子も楽しそうだったから、いい返事が聞けると良いね』
とりあえずそう返したけれど、暁子はどうしただろう。五十嵐くんのことはいい子だと言っていたし、もう少し若かったらなんて言ってもいた。あの時の印象は悪くなかったはずだ。うぅん、気になるけれど。どう問うたらいいのか分からず、指が進まない。うぅん、と顎をもみ始めると、次に届いたメッセージは暁子からだった。