湯田くんのマフラー
でも、
そんなこと、湯田くんに言えるわけもなく。
「.........、あの2人ね、
小学校の頃からの同級生なの。
だから、.........、まぁ、顔見知り?的な」
(湯田くんに、
本当のこと、バレませんようにっ‼︎)
そう、心の中で願いながら、
本当のことを入れながら答えた。
すると、湯田くんは..................
「...............へぇ、そうなんだ」
もっと深掘りしてくるかと思ったのに。
逆にこっちが拍子抜けしてしまうような。
そんな、抑揚のない湯田くんの声が聞こえた時。
──────キーンコーンカーンコーン
私が言葉を発するのを遮るように。
タイミングが悪く、
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った.........