湯田くんのマフラー

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あれから、本当に雪歩たちと別れて。



湯田くんと2人で、遊園地内を歩く私。



「ごめんね、川原さん。
僕が、勝手に連れ出しちゃって」



そうは言うものの、
私の手をしっかり握ってくれてる湯田くん。



「〜〜っ、」



ただ手を繋いでるだけなのに。



たぶん、
今までのどんな瞬間よりもドキドキしてて。



もう、まともに声すら出てこない.........っ。



何をどう話していいのかも。



何をどう伝えていいのかも分からなくて。



（せっかく、湯田くんと一緒にいるのにっ、）



凄く申し訳ない気持ちになったとき。



「2人きりになれるとこ、行こ」



湯田くんにそう言われた。