湯田くんのマフラー


(ふしだらかもしれない............っ、)



そう心の中で思ったと同時。



「...............ちょっと、こっち来て」



湯田くんに、軽く手を引かれて。



そのまま入ったのは、
近くにあった、小さな公園。



そして、
湯田くんと共に、ベンチに座った。



「............湯田、くん?」



湯田くんの行動に、
ビックリして、首を傾げたとき。



──────グイッ!と、腕を引かれて。



(〜〜っ、こ、これは、どうして.........っ、)



だっ、だって、これは誰がどう見ても。



私が、
──────湯田くんを抱きしめてる。



そう見える体勢だ。


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