極上溺愛契約婚で甘やかされて~エステで出会ったセラピストは御曹司でした~
 中学生になり、私にまた好きな人が出来た。相手は私より年上で同じ中学の3年だった。
 イケメン高身長の彼には勿論彼女がいた。彼女は同じ3年で背は高いけどブサイクで性格も良いとは言えない。なので私は彼を奪う事にした。

「先輩お疲れ様です♡」

 まずは愛想笑い。次に彼への取り巻きに混じり勉強を教えて貰い次第に距離を詰めていく。
 私は勉強は苦手でしたくないのだが、ちやほやされて家族からも褒められるには勉強も必要なので我慢して取り組んでいたのだった。
 あと、先輩の教え方は分かりやすいのも助かったと思う。

「先輩。勉強を教えてくれたお礼です。ありがとうございました」

 勉強のお礼に菓子折りを用意して渡すのも欠かさない。お礼をするのは当たり前。これなら彼女も私には敵意を向けないはずだ。と考えたからだ。 

「ありがとう。買ってきてくれたの?」
「はいっ。先輩のおかげで成績も上がりました♡」
「そっかそっか。古田さんすごいね」
「えへへっ。ありがとうございます。先輩に褒められてすっごく嬉しいです!」

 こうして距離を詰めた結果。彼は私に靡き始めた。
 だが、まだ一押し足りない。なので私は取り巻きにお願いして彼と付き合う彼女の悪評をばらまいて貰った。

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