極上溺愛契約婚で甘やかされて~エステで出会ったセラピストは御曹司でした~
 そう考えたら私の身体の奥底から恥ずかしさが一気にせりあがってきた。

「えっ……ほんとにするんですか?」

 と、自分でもどうかと思うくらいのおどおどしたトーンで玲に問いかける。

「嫌でしたら勿論しません。雪乃さんの意志が大事ですから」

 平然とにこやかに語る玲。その顔に安堵する自分と、御曹司相手と言うシチュエーションなんて今後いつあるかどうかわからないんだから体験しておけという考えの自分が胸の中で急にせめぎあい始める。

(そうなんだよな……この人、御曹司だもん。でもってイケメンだし)
「あ、あの……」
「雪乃さん?」
「わがままにはなりますけど……してほしくないと言うかその……そういうプレイ? って選べたりしますかね?」
「勿論大丈夫です!」

 その後、玲と相談しスタンダートかつ抑え目な性感マッサージを受ける事になったのだった。
 その前にはまずはオイルマッサージを受ける。玲には一旦廊下に出てもらい服を脱いで下着姿となり、その上から白いバスローブを着用する。

「終わりました!」
「はい、失礼します」

 ベッドの上にあおむけになる。するとオイルで濡れた玲の手が右ふくらはぎを目いっぱい揉みこんでいく。

「痛くないですか?」
「はい、大丈夫です」

< 12 / 146 >

この作品をシェア

pagetop