極上溺愛契約婚で甘やかされて~エステで出会ったセラピストは御曹司でした~
「いらっしゃいませ」

 ベリーズに同僚と共に入店すると受付嬢と共に玲が立って出迎えてくれた。玲はセラピストレイとして振舞っている都合上、私が玲を知っているそぶりは出さない方が良いととっさに気づいた。なので私は同僚と共にこんばんは。と挨拶するのにとどめたのだった。

「ご指名はどうされますか?」

 受付嬢からそう言われ、私はすぐさま玲を指名した。同僚もひいきのセラピストを指名しそれぞれ個室に向かっていく。
 そんな中玲は私の持っていたバッグを持ってくれた。

「ありがとうございます」
「いえいえ」

 通されたエステルームの個室で専用の服に着替えると、早速玲によるマッサージが始まる。
 ふくらはぎと太ももを軽く抑えた玲から下半身の凝りはだいぶ解消されているのでは? と指摘され、改めて彼のマッサージ効果が出ている事を知った。

「今後ともよろしくお願いします」
「いえいえ。凝りがひどいと感じるようでしたら鍼灸や整体もやってみませんか?」
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