極上溺愛契約婚で甘やかされて~エステで出会ったセラピストは御曹司でした~
 ドレッサーの鏡に映し出されている私の姿によく目を凝らしてみる。ドレッサーの鏡の周囲には丸いランプがついている。これはあれか、女優ミラーというやつか。
 周囲にランプが付いている事で肌が光を浴びていつもより輝いて見えた。メイクののりもいつも使っているものより良い。テカリもなく浮ついた感じも無い。

「良いと思います」
「髪型はどうですか?」

 髪型はハーフアップかつ編み込みがなされ、後ろでお団子にしてもらっている。いつもとは考えられないくらい華やかな髪型に仕上がっているが、まあ、悪くない。

「良いんじゃないかと。ちなみにメイクは何使ったんですか?」
「ああ、こちらになります。有名ブランドのもので玲さんのお母様がよく使っていらっしゃるものです」

 コスメをいくつか見せてもらったが、どれも高級化粧品ばかりで私には手が出なさそうなものばかりだ。下地からして高級品が使われている。ああ、だからメイクののりがいつもとは全然違うのか。

「玲さんにおっしゃったらこれくらいすぐに用意してくれますよ」
「えっ」
(考えてた事がなんかバレてる)
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