バレンタインと恋の魔法
突然のことにわけがわからなく、引かれるままついていくと駅前のカラオケの前まで来ていた。
「あの、瀬名くん。やっぱり私帰った方がいいんじゃないかな…?仲良い人とかあまりいないし、私いても邪魔なだけじゃ…」
「大丈夫だよ。それに仲良い人とかできるかもでしょ?俺は朝比奈さんにいてほしいけどなー」
瀬名くんに至近距離で見つめられ、うっと言葉に詰まる。
「じゃあ、少しだけなら…」
瀬名くんはそう言うことがわかっていたかのように「やった」と明るく笑った。
「朝比奈さんなんか歌う?」
「え、あ、だ、大丈夫…」
当たり前のように隣にいる瀬名くんに、若干戸惑いが隠せない。
隅っこの方で大人しくしていようと思っていたのに、なぜか瀬名くんが掴んでいる手を離してくれなくてそのまま真ん中らへんの席に押し込まれた。しかも隣には瀬名くんが座っているし。
「ねえねえ、瀬名くんと朝比奈さんって仲良かったっけ?」
瀬名くんの反対隣に座っていた姫宮さんが、巻いたポニーテールを揺らしてひょこっと顔を出してきた。
笑顔を貼り付けて何気ない感じだが、その目は「どういう関係なの?」とはっきりと敵意が出ていた。
「うん。仲良いよ。ね?」
「あ、えっと、放送委員で話すきっかけがあって…それで…」
「あの、瀬名くん。やっぱり私帰った方がいいんじゃないかな…?仲良い人とかあまりいないし、私いても邪魔なだけじゃ…」
「大丈夫だよ。それに仲良い人とかできるかもでしょ?俺は朝比奈さんにいてほしいけどなー」
瀬名くんに至近距離で見つめられ、うっと言葉に詰まる。
「じゃあ、少しだけなら…」
瀬名くんはそう言うことがわかっていたかのように「やった」と明るく笑った。
「朝比奈さんなんか歌う?」
「え、あ、だ、大丈夫…」
当たり前のように隣にいる瀬名くんに、若干戸惑いが隠せない。
隅っこの方で大人しくしていようと思っていたのに、なぜか瀬名くんが掴んでいる手を離してくれなくてそのまま真ん中らへんの席に押し込まれた。しかも隣には瀬名くんが座っているし。
「ねえねえ、瀬名くんと朝比奈さんって仲良かったっけ?」
瀬名くんの反対隣に座っていた姫宮さんが、巻いたポニーテールを揺らしてひょこっと顔を出してきた。
笑顔を貼り付けて何気ない感じだが、その目は「どういう関係なの?」とはっきりと敵意が出ていた。
「うん。仲良いよ。ね?」
「あ、えっと、放送委員で話すきっかけがあって…それで…」